在籍する仏師について
仏像(ぶつぞう)とは、仏教の信仰対象である仏の姿を表現した像のことを言います。お寺の本堂やお仏壇の中などに祀ってあることで皆さまにはお馴染みではないでしょうか。
仏師(ぶっし)というのは仏像を製作する職人の事です。木材をただ彫るのではなくて、仏性を形にしていく作業なので修業が必要とされます。古い仏像の修理を依頼されることがあります。
当店に在籍する仏師 篠原秀行(しのはらひでゆき)はこれまでに寺院様や個人様にご依頼を頂き、様々な仏像の修理・修復をしてまいりました。また、当店で取り扱っている全ての仏像は検品し、納品することができるため、安心してご購入頂けます。
仏師 篠原秀行
私が仏像彫刻を始めたのは27歳になってからで、ずい分と廻り道をしました。
夜はめったに外出しない筈がその時は鎌倉の夜道、友人と思って近づいたら別人で、その人が後の師匠となります。 「わたしと一緒に彫刻をせんか」の一言に「やります」と即座に決めて、師匠のいる北九州市に行き、そこで初めて師匠の工房が仏像を彫っていることを知りました。
一年余過ぎて、無謀にも子供大の大日如来像に挑戦、悪戦苦闘、次第にその姿が現れて来ると、ある日お賽銭がおかれていて、その時本気で仏像を彫って行こうと決心したのです。
先ほど廻り道と書いたのは、私が大学に入った頃は学生運動が盛んで、自分もその中のひとり、しかし運動はいつまでも続くものではなく、やがて素知らぬ顔で就職活動に奔走する先輩達を見て、がく然としてしまいました。 そうしていたところに「石の小仏たち」森田捨史郎の写真集と出逢い、何か仏像彫刻の道に入る予感めいたものがすでにあったからかも知れません。
第五十回 佛教美術彫刻展 出展作品
日本の仏像は世界最高級の美術工芸品
仏教美術の視点からも、段々重ねの台座ではなく、仏像のお姿そのもの、特にそのお顔を評価するようであります。
仏師・篠原秀行が「世の中安穏なれ 仏法ひろまれかし」の想いをこめて彫り上げました。